佐賀玄海漁業協同組合

令和３年５月26日

　佐賀玄海漁業協同組合(以下、当組合）は、コロナ禍で組合員・漁業者が苦境に立たされているなか、産直アプリ「ポケットマルシェ」利用による販路拡大によって組合員・漁業者の所得を向上すべく、魚介類の販売に必要な加工施設を、農林中央金庫の助成を受けて完成させたのでお知らせいたします。

１　概要

　漁業を取り巻く環境は、燃油コストの増加、水産資源の減少、魚価の低迷、漁業の担い手不足等から大変厳しい状況のなか、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う魚価の低迷・販売先の減少等で組合員・漁業者は大きな打撃を受けております。

　こうした状況を踏まえ、当組合は、国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ」を通じて、全国の消費者へ玄海地区の多種多様な魚介類をお届けすること、既存流通を補完する販売手段を組合員・漁業者に提供することにより組合員・漁業者の所得向上につなげること、水産業を取り巻くサステナビリティの課題である食材ロス削減という環境・社会問題の解決に貢献することを実現すべく進めてまいりました。

　かかるなか、魚介類を適切に加工した状態で消費者に届けるために必要な加工施設の建設を計画し、九州信用漁業協同組合連合会（旧佐賀県信用漁業協同組合連合会）の協力を得て、工事費の一部を農林中央金庫の新型コロナウイルス感染症特別対策「生産者等支援事業」で助成を受け、今回完成したのでお知らせいたします。

　また、本件加工施設は、紫外線流水式殺菌装置を設置することで、水道水とは別に海水を使った加工を可能にして、消費者へ新鮮・安全で美味しい魚介類をお届けすることができるものです。今回の本件加工施設の完成に際して内覧会を開催いたしますので、あわせてお知らせいたします。

　引き続き、当組合は、「組合員・漁業者の生活の向上と地域の発展」「消費者の皆さまに安全で安心な水産物を安定的に供給すること」を使命として取り組むとともに、SDGsの実現をはじめとするサステナブル経営を推進してまいります。

２　加工施設について

• 舟形シンク ５台
• ２槽式シンク１台
• 業務用チェストフリーザー１台
• 業務用大型冷蔵庫１台・エアコン １台
• 紫外線流水式殺菌装置　１台 　特徴　紫外線流水式殺菌装置（紫外線殺菌灯）LP-10にて殺菌した海水を使用することにより、安心・安全な加工ができること。

３　加工施設の内覧会について

日時：2021年5月31日（月）15時00分頃

場所：佐賀県唐津市海岸通り7182番地235

　　　唐津水産物商業協同組合　仲卸売場内

• 当日は新型コロナウイルス感染予防対策を講じたうえで開催する予定です。

　上記の対策を講じる観点から、内覧会ご参加を希望される場合は、大変お手数ですが、事前に当組合あてご連絡ください。ご理解いただきますようお願いいたします。